与党前進共和党改名、インドネシア民族国家主義国民党へ。

　今日、インドネシアの与党である前進共和党が改名し、インドネシア民族国家主義国民党(partai nasional pancasilanasionalisme indonesia)になった。前進共和党という名称は、まだ大統領がいた頃の1984年以前の完全共和政の時代に公正人民党から改名されたもの。

　時代遅れ甚だしいという事で改名をアブド・ソイセノ副首相(幹事長)が党会議に起案した。“インドネシア民族国家主義”とはパンチャシラ・ナショナリズムというインドネシア独特のナショナリズムの訳語。

　長い名前なので、同時に公式略称をクアト党(partai kuat)に決定した。クアトとは“強い”という意味で、旧前進共和党以来からの党是・方針である“強いインドネシア”構想を反映したもの。ドゴロニデ首相が退陣し、アブド・ソイセノ氏が能力的にも次期国民投票を確実視される中、同氏主導の改名によって新たな時代の幕開けを知らせる形となった。