アブド・ソイセノ首相は閣議後会見において、「私は“強いインドネシア”の為には何よりも教育を重視する。ドゴロニデ前政権は謂わば交通の時代だった。彼の治世で国内の交通状況は劇的に変化した。ならば、私は後世に教育の時代と言われるよう、かなり遅れている教育状況を改善する。」と発言した。
具体的には経済的困難によって通学が難しい生徒には国家からの助成金が給付される。その為、銀行口座開設に関する各銀行の規制を緩めることを打診するよう経済相に命じた。他にも、農家働き手が減るという声に関しては前政権が発表した、日本等の先進国との協力による“農業機械化”を国家主導で普及させるとした。
また、物理的困難によって登校が不可能な生徒については「前政権の張り巡らせた道路網を最大限活用し、更なる教育的交通の発展を促進させる。また、あまりにも遠い離島等の集落場合はIT技術を活かした分校による少人数管理での遠隔授業を行える様にするのが目標だ」とした。
最後に、「教育が完全ではない間、この国に発展はない。教育を疎かにすると、この国に未来はない。生徒達が大人になる頃、ここにいる大人全員が第一線を退き、老い先短く、死を待つばかりの体になる。未来への投資とはまさにこの事だ。この政策は大変長い間辛抱しなければ効果は出ないだろう。教育を促した先で、頭の良い者が経済を底上げし、皆がG7並の暮らしが出来るかもしれない。ここにいる全員が死んだ遥か未来に、この政策の成功によってノーベル賞受賞者がこの国から生まれる事を願う。」と締めくくった。
コンパス・ジャカルタ紙日本語版
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