首相、倒れる

 6日午後、首相が独立宮殿の応接間から執務室の間の廊下で急に倒れた。

 先程救急車に運ばれ、総合病院に搬送された。主治医によると過度の心労と過労、睡眠不足が祟って身体の限界に達したとみている。元々酒豪で肝硬変気味らしいが、幸いにも仕事で酒を飲む暇が長く無かった為、命に別状はないという。しかし、今後最低一ヶ月は仕事を休むよう進言している。また、一度精神科を受診する事を勧めている。

 政府関係者によると、ここ最近食べる時間や寝る暇を惜しんで休まず仕事を続けていて、睡眠時間は三時間以下の状況が毎日続いていたという。政府職員や国務大臣が帰宅した後も一人執務室で仕事を続け、三ヶ月は家に帰らず、食べ物も仕事をしながら食べれる様な食事しか摂っておらず、まともな食生活では無かったという。日に日に目の下のクマは増え濃くなって行き、加えて長年支えてくれた愛犬の死によって、遂に心身ともに限界を迎えたと考えている。

 これを受け大国民議会が緊急招集され、緊急臨時会を開催。市民社会党を除く全ての党の全会一致(賛成738:反対5)でアブド・ソイセノ副首相が臨時首相となった。加えて議会ではドゴロニデ首相に二ヶ月の有給休暇を与える事と、首相に対して心身を大切にし自愛を促す勧告文を可決した。

 首相は意識が回復した後、「二ヶ月も、しかも有給の休みを頂けるなんて申し訳ないです。私の体が弱いのが憎たらしいですが、早く復帰して国民の期待に応えられる様な職務に励みたいと思います。」と語った。

 ツイッターでは#istirahat_makan_tidur_dogo(休め、食え、寝ろ、ドゴ)や、略した#IMTdogoというハッシュタグがトレンド入りしている。

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