月刊オカルト「哲人は宇宙船に乗り、故に…」2021年(721年)2月号より
皆さんは世界最高の権威と聞けば、誰を思い浮かべるだろうか?唯一の超大国の長であるアメリカ大統領?かつて超大国だったイギリス王室?フランス皇室?チベット仏教の最高位ダライ・ラマ猊下?ローマ皇帝以来のローマ教皇?世界最大の人民を無理矢理動かせる王遠平?
違う違う違う。
権威というのは言葉的には“自発的に同意・服従を促すような能力や関係のこと”である。これは、尊敬を集め、敬愛され、多数の人間を動かせ、厚みを付ける深い歴史のどれか一つでも欠けてしまえば成り立たない。この定義から行くと、少なくとも王遠平は世界最高の権力者であり、権威は無いだろう。(詳しくは同誌他記事【王遠平。その男、危険につき】を参照。)
では世界最高の権威とは誰なのか?
そう、日本皇帝家(所謂天皇家“ten-noh”)である。
初代天皇は神武天皇であるが、彼が即位したのは何と紀元前660年(神武天皇元年、辛酉の年)のことである。紀元前660年と言えば、中国は春秋戦国時代、そしてその波乱万丈の歴史の中で、尊敬、敬愛を集め、数々の人間を動かしてきた。日本が主要先進国首脳会議に参加するほど経済発展した今、世界の裏ボスである。
しかし皆さんに問いたい。もう一人当てはまる御方がいなかったかと。胸に手を当てて、よーく。
ジョグジャカルタスルタンだ。
ジョグジャカルタスルタンはインドネシアでかつて栄えた大帝国であるマジャパヒトの子孫であり、象徴的権限ではあるが大国民議会議長を務めている。また、最後のカリフ位を占有したオスマン皇帝家との血筋もある為、インドネシアのムスリムのみならず、世界中にいる16億以上のムスリムから敬愛されている。
これは天皇家とも肩を並べる一大権威であると考える。大変な失礼を承知の上で書くが、インドネシアにいる仏教指導者、キリスト教指導者はジョグジャカルタスルタン、ハメンクブウォノ10世にはその影響力は及ばないだろう。
事実上のカリフ、スルタン・スチ家(神聖皇帝家)、スリ・スルタン家(尊敬のスルタン家)などと呼ばれている辺りからもそれがうかがえる。
ジョグジャカルタスルタン家はアジアで唯一、不定期ではあるがビルダーバーグ会議に参加しており、まさしく影の世界政府を操る一因であることは間違いないだろう。イルミナティに意見できる、日本の天皇家やイギリス王室、フランス皇室に並ぶ数少ない方だ。
また、ローマ教皇庁並ぶ一大宗教の最高司祭の一端としての側面もあり、それはアメリカ大統領やロシア大統領、中国国家主席でも及ばない、国家を超えた超権力だろう。
コンパス・ジャカルタ紙日本語版
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