極右の野党であり、過激な発言で知られる闘争発展党(PPP、p3)の党首サワット・スコラスト氏は「インドネシア国家は核兵器を所有すべきだ。核兵器で軍備の大幅な増強に掛かるべきだ。強いインドネシアは他国・他民族に舐められてはいけないのだ。ウェカ政権時の様に核開発疑惑で終わらしてはいけない。」と国民議会審議で首相に迫った。
これに対し首相は、「バンドン会議が開かれた第三世界を引っ張る存在として、核兵器を持つべきではないし、某国の様に隣国や周囲と大規模な戦争状態にあるわけでもない。核兵器が無い方がインドネシアは偉大であり、間違いなく国際社会での立場の向上に繋がっている。また、デジタル、小型化、軽量化時代に冷戦の象徴でもある核兵器は時代遅れも甚だしい。よって核兵器開発に国民の血税を注ぎ込むことは無いし、その分を国民の為の設備に投資して更に経済的に強くなる事こそ、強いインドネシアだ。例え新兵器の開発をするにしても、もっとマシなものに回す。」と返した。
サワット・スコラスト氏は「核を持っていない方が国際社会の地位向上というのは、既に舐められている事を自覚しているが故だと思うし、やはり納得は出来ないが、国家を強くしたいと思う強い気持ちを確認でき、少々だが安心できた。」と、首相の答弁に返した。
市民社会党のパンパン・イ委員長は核に関する審議中に激高し、退出した。
コンパス・ジャカルタ紙日本語版
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