中華街にて“清龍”と銃撃戦 死者27名

 インドネシア最大のマフィア組織、デワメダン・サウダラ(dewamedan saudara)の一派で主に華僑や中国人で構成されている“清龍”(cing long)の下部組織“樂華會”(asosiasi le hua)が運営する中華料理屋“淨土上海樓”で警察との銃撃戦が発生した。

 今回このグロドック(巳胡中華城)にある中華料理屋が深夜に麻薬取引の拠点と化しているとの情報を警察が入手し抜き打ちで深夜に突撃した所、丁度取引の最中であった。そして楽華会メンバーは店内の至る所に隠してあった機関銃で銃撃を開始し、先頭にいた2名の警官が殉職した。その後、重武装警官隊(日本でいう機動隊に当たる)が到着し、激しい銃撃戦や青龍刀による斬り合いの末、楽華会の幹部の一人“李察功”容疑者を含むそこにいた23名のメンバーを全員射殺した。最終的に4名の警官が殉職し、15名の警官が負傷した。

 閉店時間を大幅に過ぎていた為、マフィアメンバーと警官以外の負傷・被害は無かった。末端価格にして25億円に及ぶ麻薬類が店内から発見されており、警察はこれを押収した。

 近く清龍やデワメダン・サウダラが報復に動く可能性を視野に入れ、警察は同中華街での警戒を強めている。

 また、市民社会党が「国家権力である警察によって尊い命が奪われた。国家による殺人であり、差別であり、抑圧だ。銃を廃止しろ。警察の全武装を解け。警察を解体しろ。」と声明を発表し、近く大規模な“警察解体デモ”を行う可能性があり、こちらにも警察は警戒を強めている。

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コンパス・ジャカルタ紙日本語版