皆さんは首相の最強伝説をご存知だろうか?
今でこそ仕事量の多さや愛犬の死、壮絶な過去が明るみになった事から、「精神と神経を日々すり減らしている人」というイメージを最近の若者は思っていないだろうか?
しかし、よく考えてみて欲しい。彼、すごくデカくないか?
それもそのはず、首相の身長は何と公式発表で丁度200cmあるのだ。2mだ。巨人だ。インドネシア人でそこまで身長の高い人は歴史を見ても稀だろう。
また、彼は捨て子時代にパレンバンで柔道教室を開いていた独立戦士の一人でもある日本人、城戸孝信氏に拾われ、以後柔道に打ち込んで来たという経緯から、恐らく柔道はかなり強者だ。実際、彼は六段の紅白帯所持者だ。
また、やんちゃしてたと本人が語る大学一年生の時に人生で最高の握力を叩き出した。その力何と118kg。それ故、何回か握力計をぶっ壊したという逸話がある。真偽は不明だが、恐らく本当だろう。
また、彼は剣術の達人だ。パレンバン市長時代、姉妹都市の中国山西省運城市に訪問した際、当時の劉市長から清道と刻銘された巨大な青龍刀(山西省運城市は関羽の生まれとされ、関羽は巨大な青龍刀である“青龍偃月刀”を愛用したとされる所以から。)を送られ、重たく大きな剣を同市剣術道場でしっかり使いこなしていた。
中華風な黒く袖の長いヒラヒラした服を羽織った大男が太刀を華麗に振り回している様は、まさに日本の某ゲームのラスボスのガノンドロフの様だった。
しかも、こんなに“武”を極めている様な大男なのに、中国人や日本人よりも中国語や古典中国文学・日本文学に精通し、一部では「科挙も受かる」と言われるほどの脳みそを持っているのだ。
まさに完璧スペック人間としか言いようが無いが、そんな彼にもたった一つだけ弱点がある。数字だ。
彼は自分で病気を疑うほど数学が出来ないらしく、学校でも「数学以外100点、数学13点」とかが平気であったという。因みに人生最低点は高校二年生の時の数学の3点だという。
大学受験時はかなり苦労して、一年間ずっと数学をやり続け、やっと平均に達したという。本人は当時を「地獄」と語る。
しかし、数字を扱う事が少なくなってきた現在、四則演算すら怪しくなってきているのだという。やはり、天は人に二物も三物も与えたりはしないのだなぁと筆者は感じた。
コンパス・ジャカルタ紙日本語版
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