首相は今日行われた議会演説で、全イスラム世界の国家が参加する、宗派を超えて統一した国家共同体の必要性を説いた。そして、イスラム各国に呼び掛ける用意があるとした。
「イスラム世界が宗派を超えて、アッラーを信仰する者という共通点の下、一つの団結を見せる国家共同体が今の世界には必要だ。申し訳ないが、今のイスラム世界、特に中東は混乱を極めている。そして、そのほとんどは第三世界に属する国々だ。こんなことでは、いつまで経ってもイスラム世界全体が発展し、大国に臆するばかりしか出来ない。(中略)。そこで、今までにない世俗主義イスラム国家や各宗派イスラム国家が包括的に一つになり、対話、経済協力、意見発表を行う巨大な場所を設け、平和、発展の第一歩とすべきなのだ。イスラム世界は連絡を取り合えば強いのだ。我々には、各国に呼び掛ける用意がある。まぁ私は仏教徒だがね。」
と、いつものお決まりの仏教ジョークで場を和ませ締めくくった。
経済、国際社会学者のアブデュル・レハマン氏(abdul rehman)はこう解説する。
「宗派、世俗主義、文化、体制の全てを包み込む巨大な共同体が完成すれば、“アッラーを信じる者同士”という一体感から対話や協力をスムーズに行えるかもしれない。また、これまで大国に蹂躙され続けたイスラム世界の意見を、その一隅が声を大にして通せるかもしれない。完璧な統一は間違いなく無理だろうが、首相の言うように緩い連合体となる事は重要だろうと私も考える。」
コンパス・ジャカルタ紙日本語版
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