月刊オカルト【謎のミステリー】より
皆さんは、スラウェシ島の各民族に伝わる“森の人伝説”を聞いたことはあるだろうか?
森の人伝説とは、森の中に住まう、火を捨てたとされる民族の伝説だ。彼らはある時は妖怪やバケモノとして描写され、またある時は道に迷った狩人の道案内をする精霊として描写される。自らの事をイブルやイグル、イグンと称するらしい。
彼らは、伝説的な民族のイルユル族の末裔だとか色々言われていてロマンが尽きない民族である。
我々取材班が注目したのはその森の人の首領とされるゴワ家である。スラウェシに住むトラジャ族には、“バッチャ”と呼ばれる神聖な神話語り部がいる。彼らは何万行にも及ぶ独自の神話の叙事詩を覚えている驚異的な者達だ。
そのバッチャの語る神話の中に、1000年前の神話主人公ナララがゴワ家当主“グッバ”に出会うシーンがある。そのグッバは何と478代王なのだというのだ!
しかも、そのグッバの語る初代王ゴワの享年は48(583回の満月)なのである。普通、神話で語られる古代王というのはほとんどが架空で、年齢も常軌を逸したものである可能性が高い(例えば、シュメール王名表による初期王朝時代第一のエリドゥ王アルリムは在位28800年。)しかし、ゴワは何とも常識的な年齢で死んでいる。
その息子、“ダバグ”も56歳という年が享年である。ゴワもダバグも実在している可能性が高い。そして1000年前の時点で478代王なら、遡れば石器時代に至る数万年前まで遡る事が可能だろう。全ての王が50の歳で死んだとしても、23900年は遡れ、更に+1000をして24900年前までは遡れる。彼らは、クロマニヨン人と共に時代を生きたのだ。最古の人類である。
つまり、インドネシアは最古の人類を擁する国なのだ。
コンパス・ジャカルタ紙日本語版
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