アブド・ソイセノ副首相は、おととい、幼少期から大学時代まで大変お世話になっており、店主のおばあちゃんを「人生の師」と慕っているという食堂に部下数人と足を運んだ。そして、副首相らが食べ終わった際に若者数人が店主のおばあちゃんに対して「まずい」、「店辞めろ」、「金返せ」と問い詰め、彼らが頼んだ料理を一口も口につけず店主に浴びせたりしていたという。それを見た副首相は顔を真っ赤にして大激怒し、大変な罵倒を浴びせた後殴りかかろうとしたのを部下数人が必死で止めたという事件があった。若者数人は逃げ出し、店主は無事だという。
そして今日、副首相は謝罪に追い込まれた。副首相は「若者たちに大変申し訳ない事をした。また、他のお客さんがいる事を顧みない身勝手な行為でした。大変申し訳ございません。」と会見の場で謝罪した。大国民議会において、「カッとなりやすい奴は辞任すべき。」との意見が出たが、「責任を持って職務を全うする。」と言うに留まった。また、ドゴロニデ首相に任命責任を問う声や、処分の可否を問われると、「厳重に注意する」とした。
しかし、世間は意外にも好意的に受け止めている。社会評論家のバガバクサカ氏は「彼は店主の正義の為に暴力を行使しようとした者であり、その立場は決して叩かれるべきものではないものでは無い。しかし、そのやり方がまずかった。彼は身長193cmもあり、ガタイも良く、剣術の達人だ。例え素手でも、彼を抑える部下が居なければ、例の若者の内一人は死んでいただろう。」と話す。
コンパス・ジャカルタ紙日本語版
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