カダフィ主義緑の党結成

 インドネシア政界に衝撃が走った。独立進歩党や国民左派党、民主正義党等の左右様々な立場の政党の一部の議員計12名(内、議席持ち議員が3名)がそれらを離党し、カダフィ主義緑の党(尼:partai hijau khadafis、英:Gaddafist Green Party)を結成した。

 現在、無神論等の概念がパンチャシラの原則に反するとして共産主義・社会主義政党の結党は禁止されている(実際は共産主義革命勢力の抑え込みの為のこじ付けである)。これを管理するのは、政府や大国民議会から独立した裁判所直属の“パンチャシラ検問審議会”というものである。

 しかし、カダフィ大佐自身イスラム教徒であり、カダフィ・リビアの国歌は"!الله أكبر(アッラーフ・アクバル!、神は偉大なり)"と連呼している。その為、無神論思想では無いと判断され、今回結党に至った。

 この政党は、殺害されたカダフィ大佐の唯一の著書"緑の書"に導かれる政治を掲げている。また、反米ではなく(しかし反民主党)、現在の前進共和党政権をある程度の支持はするとしているが、反NATO反フランスを掲げている。恐らく、カダフィ・リビア崩壊へ主導したからであろう。

 党首はムハンマド・ハンニバール・アブデュルアズィズ・ムアルタセーム・アル・アタール(muhammad hannibahl abdulaziz muartaseim al atahl)。略名はムハンマド・アタール。

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