今日、性的障害同性婚法と表現の自由法改正が当時に可決された。
性的障害同性婚法とは、性同一性障害等、性的障害者と裁判所が認めた場合は、特例で同性婚を認めるというもの。伝統的に同性愛に厳しいイスラム圏で、この様な法律が通ることはかなり画期的なこと。ドゴロニデ首相が最初この法律を提案した時には周囲のムスリムからの反発が強烈だったが、「性同一性障害は自分ではどうにも出来ない、生まれたときから、それこそ天界にいるときからそうだったのだ。こればかりは慈悲深き神も認めてくれるだろう。」と訴えた。国家ウラマー連盟(ウラマーとはイスラム法学者のこと)にも訴え続け、議論の末に何とかシャリーアに違反しないことを認めさせた。
そしてその苦労の末に、今日可決した。全国の性同一性障害者の組合は歓喜に沸いている。
表現の自由法は「暴力を伴わない限り、いかなる思想や発言も憲法の多様性の下、法的には許容される。」というもの。この文に加えて、「但し、国家の分裂を煽るものはこの限りではない。」という文が追加された。
首相は議会演説で、「暴力を伴わないなら、私が宇宙人であるとか、HAARPが地震装置だとか、私がアホだとか、ナチス賛美・ホロコーストは無かっただとか、共産主義マルクス革命だとか、ANTIFAだとか、中国を摘まみ出せだとか、アメリカは戦争国家だとか、好きなだけ言えばいい。言うだけならタダだ。だけれども、インドネシア国家を分裂させろ!これは許容されない。国家は全力で立ち向かう。」と語った。
旧市民社会党WCは猛反発し、議会を退出した。議場からは苦笑いの声が聞こえていた。
コンパス・ジャカルタ紙日本語版
0コメント