ドゴロニデ首相、正式に任期満了を以ての辞任表明

 インドネシアで最初の仏教徒の行政府の長となったドゴロニデ氏。

 物理的にインドネシア史上最大の政府関係者であったドゴロニデ氏。(200cm)

 過酷な半生を耐え抜き、ユーモアに溢れ、週刊誌が叩いても叩いても本人から埃が出る事は遂に無かった(閣僚などにはあったが…)。

 ドゴロニデ首相は今日、正式に6月27日の任期満了を以て首相職・大国民議会議員を辞し、以降の国民選挙に出馬しない事を発表した。理由は加齢により、これからハードな職を高レベルのままで最後まで維持することが難しくなったからだという。

 独立宮殿内で行われた特別記者会見で発表した。首相は「今までたくさんの方に支えられ、お世話になり、そして時にはご迷惑をお掛けしました。そして、国民の皆様も16年もの長い間に何度も行われてきた国民選挙で、私や私達の党を選んで頂き何とお礼を申し上げて良いか分かりません。長い間、本当にありがとうございました。私は以後、ほとんどの政治活動から縁を切り、余生を過ごしたいと思います。最後の仕事になるであろう日本への外遊も抜かりなくやらせてもらいますので、よろしくお願い致します。」と感謝を述べた。

 ドゴロニデ氏はガジャ・マダ大学文学部東洋文学科卒業後、パレンバン市長、大国民議会議員を歴任し、2005年に首相に就任。その後前スドロプトヨ政権が定め、“公務員の人権無視”と非難された公務員汚職防止法を緩和。前政権の構想“強いインドネシア(indonesia yang kuat)”を党是に引き上げ実行。様々なインフラ整備を行い、国内の交通を格段に引き上げた。ロジダブケ政策(文化・科学大前進)の下で農業のロボット化やインフラ整備、芸術・文化・科学の振興にも力を入れた。また、外交面においても、清華に狙われそうな天然資源をフランスと手を組み保護したり、イスラム世界協力機構の発案を行ったりと活躍を見せ、我が国の国際的な地位向上に貢献した。その類稀なる漢文の知識や礼儀作法等の教養の深さは中国人や王侯貴族に勝ると言われた。

【予想されるこれからの流れ】

 首相は6月20日に大国民議会を解散し、7日間の選挙準備・選挙期間に入る。同じ日にクアト党(旧前進共和党)党首を辞任し、後継党内選挙を行い新党首を決める。6月27日に正式に首相職の引継ぎ式の後辞任。その後元首相となったドゴロニデ氏は故郷パレンバンで茶農家として余生を送る。

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