国民選挙立候補〆切。今回出馬する政党の概要と政策解説

 今年もやって来た任期満了に伴う大国民議会議員国民選挙。今回その立候補政党の締切の時がやって来た。政策、党首、公約をそれぞれ解説する。なお、党首等は選挙に出馬する予定の者を挙げる。


クアト党(kuat)

(インドネシア民族国家主義国民党)

partai nasional pancasilanasionalisme indonesia

党首:アブド・ソイセノ(abud soiseno)

ガジャ・マダ大学の理学部化学科卒、イスタンブール大医学部精神学科卒、マサチューセッツ工科大工学部数学科留学、元ラッパー、元ジョグジャカルタ市議、現職大国民議会議員。

公約

強いインドネシア構想履行。

交通網整備、エリア・ヴァルナ新海上防衛システム構築、統一愛国心教育、CASEA連帯、大文理躍進(ロジダブケ)政策、穏健的富国強兵、パレスチナ支援、ルックイースト、腐敗抹殺。

思想

保守派、強いインドネシア思想、世俗主義、パンチャシラ・ナショナリズム(インドネシア民族国家主義)、CASEA連帯、軍備増強、反イスラエル、資本主義、反共主義。

闘争発展党(penpe)

partai pengen perjuan

党首:サワット・スコラスト(sawat skorast)

インドネシア大学社会・政治学科卒、現職大国民議会議員。

公約

なめられないインドネシア構築、なめられないCASEA構築、軍備増強、パレスチナ支援。

思想

反欧州、反イスラエル、ムスリム連帯、極右、闘争派、資本主義、反共主義。

民主正義党(keadem)

partai keadian demokrat

党首:イデ・バララカ(ide bararaka)

インドネシア大学経済学科卒、現職大国民議会議員、元銀行員。

公約

福祉国家インドネシアの実現、もっと民主的に、あらゆる差別の撤廃、完全LGBT合法

思想

穏健左派、民主主義、LGBT差別撤廃

時代革新(inoza)

inovasi zaman

公約
客家人社会の充実、華僑犯罪の減少、福祉国家インドネシア、華僑差別撤廃、若者文化の増幅
思想
穏健左派、社会民主主義、CASEA連帯、客家人・華僑共生、反共主義、反大陸中華思想、親台湾

国民左派党(oraki)

partai orang-orang kiri 

党首:ワラハジジ・バレスタフ(warahajiji barestav)
ガジャ・マダ大学経済学部卒、元ジャーナリスト、国民左派党党首、現職大国民議会議員。
公約
福祉国家インドネシア、反腐敗、民主社会主義国家、全国民現金給付、教育無償化。
思想
民主社会主義、革新派、もっと民主主義

カダフィ主義緑の党(khadafis)

partai hijau khadafis
党首:ムハンマド・ハンニバール・アブデュルアズィズ・ムアルタセーム・アル・アタール(muhammad hannibahl abdulaziz muartaseim al atahl)
カイロ大学卒、元リビア人、元ジャーナリスト、現職大国民議会議員、カダフィ主義緑の党党首。
公約
緑の書領導政治、資源による平等、世界のムスリム同胞支援、なめられないインドネシア、ジャマーヒリーヤ実現
思想
カダフィ主義、ムスリム連帯、社会主義、極右、イスラム極右

国民国家党(negake)

partai negara kebangsaan

党首:ドルガデノ(dorugadeno)

ガジャ・マダ大学卒哲学部哲学科、現職大国民議会議員、国民国家党党首。

公約

モスク増加、イスティクラル増築、イスラム民主主義、イスラム神学校建設

思想

ムスリム連帯、ムスリム保守、スルタン国家思想

WC

(市民社会党)

partai masyarakat sipil

党首:パンパン・イ(pangpang i:팡팡이)

元市民連帯勉強会会長、現職大国民議会議員、市民社会党中央委員会委員長。

公約

インドネシアの縮小・破壊、日本人・ドイツ人戦犯裁判開始、世界市民主義実践、民主市民政府樹立、男女平等、人より自然、LBGTのマイノリティー優遇、外国人選挙権、民族廃止、国家廃止。

思想

反軍国主義、平和主義、差別解放、西パプア解放、スルタン廃止、税制廃止、自衛権放棄、市民自然権利優先、社会主義、富の再分配、軍隊廃止、外国人参政権付与。

幸せ人間党(manke)

partia manusia kebahagiaan

党首:マハー・セパー・バガバクサカ(mahah sepha bhagabhaksaka)

政治家、精神科医、思想家、宗教家、宗教学者、社会学者、音楽家、作家、幸せ人間党初代総裁、シアワセエクスタシー(インドネシア語:ekstasi kebahagiaan、英語:Happiness Ecstasy)初代尊師。

公約

“しあわせいんどねしあ”実現、シャンバラ建設、世界の救済。

思想

シアワセエクスタシー、愛と平和、絶頂は救済、帰依は進化

まとめ

 注目はやはりカダフィ主義緑の党だろう。最もムスリムの若者の心をガッチリ掴んでいる。いまでこそ3議席だが、大幅に議席を伸ばすことは確実だろう。

 また、クアト党党首で現在副首相のアブド・ソイセノ氏が少し心配である。聞けばサイコじみた天才というが、果たしてそれは吉と出るか凶と出るか。しかし、ドゴロニデ氏の政治は国民の満足度が高く、そのバブルを受けて余程のことをしない限り当面は何をしても上手くいくだろう。

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