ドゴロニデ首相退任、独立宮殿後に

 今日、16年首相職を務め続けたドゴロニデ氏は、今まで副首相であり次期首相のアブド・ソイセノ氏に首相府独立宮殿を引き渡した。

 宮殿正面で行った最後の定例会見で「今までたくさんの方々に支えて頂き、私のような者に投票して頂き、感謝しかありません。長い間、公私ともに良い事も悪い事もありましたが、国家を支えるこの職に就けて光栄ですし、喜ばしかったです。インドネシア国家と民族に出来る限り多くの幸福が訪れる事を、隠居先で祈っております。今までありがとうございました。」と少々涙ぐんで語った。

 アブド・ソイセノ氏と共に恒例の前任者による後任者への独立宮殿の案内を行うと、ソイセノ氏は「全部知ってる」と笑いながら語っていた。

  ツイッター上では多くの支持者による感謝とこれからの多幸を祈る投稿が多く行われていた。中でも、今までツイッター上でよく関わっていたメキシコのエスピノサ氏は「首相、お疲れ様でした。次の首相によろしくとお伝え下さい。」と投稿し、ドゴロニデ氏がジョークも交えて「いつもツイッターでの反応ありがとうございました。分かりました。伝えときます。次の首相、クセはすごいですが地味に礼儀礼節を弁えた良い人なので、安心してください。メキシコに幸福がありますように。」と返答する場面もあった。

 ストリートチルドレンから首相までになった激動の人生を送った同氏。アチェ戦争や西パプア戦争を事実上終結させ、交通を整備し、インドネシアを飛躍的に成長させた。老後は故郷パレンバンで妻と共に穏やかに茶畑を営むという。隠居後はもう政治に関わる事はほとんどないだろうと語っている。

 因みに来週からパレンバンから全国ネットラジオ局で、毎週金曜日22時~24時に冠ラジオ番組が始まる。

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