先の選挙で、幸せ人間党(manke)なる怪しげな政党が立候補し、二議席獲得した。この幸せ人間党の当選した二人、シェパク・スルキド氏とアフメド・ダナン氏は二人とも新興宗教シアワセエクスタシー(尼:ekstasi kebahagiaan、中:幸福绝顶会)の信者である。当然その支持母体はシアワセエクスタシーだ。
シアワセエクスタシーとは?
シアワセエクスタシーとは1987年にマハー・セパー・バガバクサカ氏(mahah sepha bhagabhaksaka)によって設立された新興宗教団体。アッラーのように“全にして個、個にして全”という性質を持つ超存在オーン(ॐ、唵、om、ओम्、oṃ)を信仰している。120ヶ国に1600万人の信者がいるとされる。教団の説明によるとオーンは“宇宙の創造、宇宙、全ての事物・事象そのものであり、その実体は持たず空である。その御名を口にするだけでどこかで宇宙がまた新たに創造され、功徳を得られる。また、オーンを表す全ての文字(ॐ、唵、om、ओम्、oṃ)にもその神聖が宿る。”ものらしい。オーンは老子の道(タオ)やアッラーと同一であるとされる。
根本経典はスーリヤ・ダルマ(surya dharma)と呼ばれるもので、マハー・セパー・バガバクサカが記した。動心正法(kebenaran tindakan)と真理史(sejarah kebenaran)の二章から成り立ち、前者では説明的なこの世の真理と信者のあるべき心・言動を記し、後者は物語形式でオーンとこの世の関わりについて記されている。真理史章では、超存在オーンが最後期に近づいた存在である老子が2500年の後に南の都で新たに道(タオ)を説くと言い、ブッダ、ムハンマドも東の都で真理を説くとという予言を残すシーンでクライマックスを迎える。
上記のスーリヤ・ダルマ教団内ではマハー・セパー・バガバクサカは“オーンに最も近づいた者”として神格化が行われており、あちこちの施設内に銅像が建てられている。信者には尊師、グルと呼ばせている。
事件
修行は出家信者のみに行われるが、その修行方法は苛烈で、過去に死者が出たこともある。熱湯に浸かったり、強烈な断食の末狭い部屋に三日三晩押し込められたり、断水を求める修行もあるという。過去に何度も警察の捜査が入った。今のところどれも立件はされていない。まだ警察が把握していないものがかなりあると言われている。
また、過剰な布施が信者の間で行われることで有名である。これは強制されているものではないと教団は説明しているが、半ば圧力を掛けられるという。教団本部はそう説明していても、末端がそうではないことが多く、無理矢理全財産の布施を求められ脅されるという。教団本部は全体に注意喚起を緩く行うものの、事実上これを黙認しているような状態である。
マハー・セパー・バガバクサカ氏には専門の喜び組のようなものが存在すると言われている。
教団喜び組の存在をリークした記者が自殺した。
2014年に被害者の会が作られた。
コンパス・ジャカルタ紙日本語版
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